新人看護師の転職は難しい?第二新卒の悩みや職場・求人選びのポイント
第二新卒で転職を考えている看護師の悩みとは?
新人看護師の離職率が飛び抜けて多いかというと、実は正規雇用の看護師全体と比べた場合にはそれほどではありません。
正規雇用の看護師の離職率が毎年10%程度であるのに対し、新卒看護師の離職率は7.5~8%の間を推移しています。「1~3年目の新人看護師の離職率は高くない」と知っておくとよいでしょう。
第二新卒の離職の原因となることには、次のようなものが考えられます。
医療現場特有の精神的なプレッシャー
ミスは許されず、きちんとスキルを身につけなければならないというプレッシャーを感じながら、仕事にストレスとなる人もいます。
その上覚えることも多く、患者さんによって臨機応変な対応が求められるなどの機転も必要となります。周りの同期と比べすぎたり、先輩によく注意されたりということがきっかけで「仕事の覚えが悪い」「看護師に向いてない」とひとりで悩んでしまう人も。
これらは新人だけでなく、誰もが感じることなのですが、追い詰められて焦ってしまうことで、「もう続けられない」と思ってしまう人もいるようです。
慣れない夜勤や交代制の勤務による身体の疲労
また、看護師を目指した時点で、命にかかわる現場であることを理解していても、いざ職場で人の死を目の当たりにすると、そのプレッシャーに耐え切れなくなるという人もいます。
他には、希望と異なる診療科への配属や、働きたかった病院で働けなかったということから仕事へのモチベーションが下がり、やりがいを感じられず離職につながるケースもあるようです。
同僚やプリセプター、患者との人間関係によるストレス
看護師の職場での悩みで、最も多い原因は人間関係といわれています。特に医療現場はチームで仕事を進めることが多く、業務をうまく運ぶ上でも良好な人間関係が求められがちです。
また、新人看護師の場合には、担当となったプリセプターとの関係がうまくいかないと看護師としての学習が進まず、スキルの獲得に支障が出る場合もあります。
他には、さまざまなタイプの患者さんと、コミュニケーションがうまく取れず、看護師としての自信を失くす人もいるようです。
新人看護師なのに転職することはできるの?
第二新卒といわれる1~3年目の看護師の転職は、スキル不足で転職が難しいのではないかと考える人もいるかもしれませんが、実は採用する側には第二新卒を採用するメリットがあるのです。
採用側が第二新卒を歓迎する理由としては、以下のようなことが挙げられます。
新人を受け入れるメリット
若さも体力もあり育成しがいがある
第二新卒はまだ20代の前半であり、体力もあり、気力も充実していることから、第二新卒看護師を求めている医療機関は多くあります。
また、現場では体力だけでなく記憶力や思考力も必要とされることから、吸収力の高さが期待され、求められています。
採用側は、看護師としての将来性を求めています。
仕事へのこだわりがなく順応性がある
新卒看護師よりも離職率が低い
一度転職に悩んだ経験は、採用側にとっては安心できる材料ともなります。短期間のうちに転職するリスクは、第二新卒看護師は十分に理解していることでしょう。
ですから、採用直後に辞められるといった不安を、第二新卒者に対してはあまり持たずにすむので、採用する病院としては安心です。
前職を退職するという決断をするまでに、つらい思いや失敗を経験しているからこそ、新卒よりも仕事に対する心構えができているのではと思っている担当者もいるようです。
社会人としてのマナーが身についている
第二新卒、社会人としての経験は浅いけれども、仕事をすでに経験している立派な社会人です。
社会人としてのマナーを学び、ある程度身についているため、社会人としてのマナー教育をする必要がありません。採用側にとっては研修費のコスト削減になるなど、歓迎すべきこととなります。
転職理由・今後のキャリアビジョンを明確にする
新人看護師が転職する場合、入職先の職場も新人看護師の「伸びしろ」に期待をします。
すぐに退職されてしまいそうという印象を与えてしまうと、採用につながりにくくなるため、希望の転職先でやりたいことやキャリアビジョンを伝えましょう。
また、次の職場では長く勤めることを希望している旨を伝えると良いです。
第二新卒の教育環境が整っているかを確認する
第二新卒は、社会経験が浅く「一人前とは言えないのでは」と自信を持てずにいる人が多いようです。
そうした新卒看護師の場合、転職先にはしっかりとした教育体制が整っているかどうかということとを重視した職場選びをすることが大切です。
新人での転職の場合、まだ知識が足りず新人教育を受ける必要がありますが、教育体制が整っていないと即戦力として扱われてしまう可能性があります。
また、第二新卒で急性期から遠ざかることで、看護師としてのスキルが低下するのではないか不安を抱える方もいます。
急性期病院でも中途採用の新人教育について研修などの体制が整備されている病院はたくさんあるため、第二新卒だからといって自分の望む方向に進めなくなるということは、決してありません。
事前に退職調整などを行う
転職先が決まっても、退職調整ができなければ転職はできません。退職調整は転職活動よりも苦労すると言われるくらい、退職調整に時間を要することが多いのが現実です。
特に新人看護師の場合、なおさら簡単には退職願を受理してもらえません。
よって、転職活動と並行して退職調整も行うことをおすすめします。またその際、有給休暇の残数も考えながら退職日を調整していきましょう。
先輩やコンサルタントなど誰かに相談した上で転職を決断する
新人看護師の転職は、履歴書にも傷がつく可能性があり今後の看護師のキャリアにも影響するため、中途半端に転職してしまうともったいないです。
しっかり周囲の先輩にも相談し、納得した上で転職することを決断すべきです。
相談できる人が周りにいない場合は、看護師転職サイトのコンサルタントを活用しましょう。相談に乗ってくれるだけでなく、転職に適したタイミングなども教えてくれます。